一般社団法人次世代センサ協議会
第52回センサ&アクチュエータ技術シンポジウム
未踏の周波数を開拓する: テラヘルツ波の発生・検出とその応用
5月24日に、盛会裏に終了いたしました。
多数の方のご参加、ありがとうございました。


開催趣旨: 
 テラヘルツ波とは電波と光波の中間領域、すなわちミリ波と赤外線の間の100 GHz~10 THzの周波数の電磁波を指しますが、その発生や検出には技術的な課題を伴うため、これまで未踏の周波数領域と言われてきました。 一方で、当該波長領域の光ならではの応用(イメージング、非破壊検査、各種危険物の透視検査、分光分析、リモートセンシング、など)が可能であり、近年活発な研究が進められています。
 そこで今回のシンポジウムでは、当該分野の第一線にいらっしゃる講師の先生方にご自身の研究を中心とした最新の技術動向をご紹介いただき、テラヘルツ波がもたらすセンサ技術の新たな展開の可能性を考えたいと思います。
企画・技術委員:中村 健(産総研)

日   時: 2018年5月24日(木) 13:00~17:25
会   場: 化学会館 5階501号室 (東京都千代田区神田駿河台1-5)
主   催: 一般社団法人次世代センサ協議会
協   賛: 一般財団法人光産業技術振興協会、一般社団法人電気学会、公益社団法人計測自動制御学会、
一般社団法人日本電気計測器工業会、センシング技術応用研究会、一般財団法人マイクロマシンセンター、
一般社団法人日本計量機器工業連合会、MEMSパークコンソーシアム、 モバイルコンピューティング推進コンソーシアム、
フジサンケイビジネスアイ         
 参 加 費:
(税、資料代込) 
 区    分  金  額
一般社団法人次世代センサ協議会会員
(個人会員、個人活動会員、法人会員*、法人準会員*、特別会員)
11,000円
次世代センサ協議会研究会員 13,000円
協賛団体会員 13,000円
一   般 20,000円
学   生 3,500円
   

  
プログラム:                                    
13:00~13:50 「半導体・ナノ構造を用いた新規テラヘルツセンシング技術」
イメージングなどへの応用が注目されているテラヘルツ技術を社会の様々な場面に応用していくためには、冷却を必要としない高感度・高速のテラヘルツ検出素子の開発が必要不可欠です。 本講演では、テラヘルツ電磁波の吸収によるわずかな温度上昇を、MEMS共振器の周波数シフトとして読み出す新原理のテラヘルツ検出器について報告します。

東京大学 生産技術研究所 教授 平川一彦氏
13:50~14:40 「テラヘルツ帯フレキシブルカメラと超回折限界分光イメージャー:
  カーボンナノチューブ・グラフェンとプラズモニクスの応用」

テラヘルツ帯の新しいデバイス・計測技術として、折り曲げ可能なポータブルカメラと、回折限界を超える分光・イメージングについて紹介する。これらの開発は、高い電気伝導度と機械的強度を持つカーボンナノチューブやグラフェン、 ならびにサブ波長領域でのテラヘルツ電界増強をもたらすプラズモニクスを応用することによって可能となった。

東京工業大学 未来産業技術研究所 准教授 河野行雄氏
14:40~15:30 「高感度テラヘルツ波パワーセンサの開発」
信頼性の高いテラヘルツ波応用技術を確立するためには、基本測定量となるパワーを正確に評価する必要がある。本講演では、微弱なテラヘルツ波パワーの絶対値を常温で高感度に計測するために開発した等温制御方式カロリーメータについて、その基本原理と最新の研究動向を紹介する。

国立研究開発法人産業技術総合研究所 物理計測標準研究部門   
高周波標準研究グループ 研究グループ長 飯田仁志氏
15:30~15:45 休  憩
15:45~16:35 「テラヘルツ波を用いた高分子材料の非破壊検査技術」
テラヘルツ波は高分子材料に適度な透過性を示す一方で、高分子材料内部のフィラーや高分子鎖自身の配向分布によって屈折率の異方性が生じる。 そのため、テラヘルツ波は高分子材料内部の異方性を把握するのに適した光源である。講演では、最近の我々の研究結果を紹介し、テラヘルツ波を用いた新しい応用展開について議論する。

慶應義塾大学 理工学部 物理学科 准教授 渡邉紳一氏
16:35~17:25 「IoT分野に向けたテラヘルツ波分光法
  及びイメージング技術の開発とその生体物質・医薬品評価への応用」

テラヘルツ(THz)波は、光学的に不透明な材料の非破壊分析やイメージング、さらに水素結合や水和など分子間相互作用に基づく分子間指紋を識別することに利用できる。 本講演ではTHz波分光を含めたブロードバンド分光やTHzイメージング技術の生体物質および医薬品の分析とIoT分野に向けた展開の可能性について紹介する。

日本電信電話(株) NTT先端集積デバイス研究所 味戸克裕氏