一般社団法人 次世代センサ協議会  
Japan Society of Next Generation Sensor Technology
  (JASST)
 海洋計測センサ技術研究会  Ocean Sensor Reserch Group  
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 スコットランド-日本 サブシー連携プラットフォーム

 サブシー技術は海洋資源開発において未だに技術が確立されていない有望技術分野です。この分野ではスコットランドが現状では世界の市場の4割以上を占めています。我が国は世界第6位の排他的経済水域を有し、この分野での成長は我が国の将来を左右します。次世代センサ協議会は他の海洋関係の3団体と協力し、スコットランドとの技術連携・協力の活動に参画しています。この4団体が一体となって、スコットランドと協力して世界のサブシー分野の発展に貢献します。

スコットランドは北海で1960年代から石油やガスを生産しており、探査装置を始めとして海底資源生産用の技術を有しています。しかし、北海油田は1990年代にそのピークを迎え、石油ガスの開発・生産は更なる深海、極地化を目指さざるを得ません。その様な状況で、技術に対しては高機能、高信頼性、安全性が求められ、新技術の開発が必須になっています。

日本には陸上設備や装置に関する幅広い技術基盤があり、海底探査や海底生産に関連する機器や部品などの供給は可能です。しかし、サブシー分野は実績を重視される市場であり、日本企業が単独でこの市場に参入するのは非常に困難です。

2015年5月20日に総合海洋政策本部の湯原哲夫参与(故人)、他の呼びかけで、スコットランドと日本の企業が連携してサブシー分野の開発を推進する組織の設立が提案されました。そこでは関連する4団体がプラットフォームを形成し、スコットランドの当該組織と情報交換をする仕組みを構築しました。

スコットランド側からサブシー関連企業の業界団体SUBSEA UK、その研究開発組織のNSRI: 、日本側から (一社)日本プロジェクト産業協議会、(一財)エンジニアリング協会 、(一社)日本舶用工業会)と(一社)次世代センサ協議会が参加しています。連携のコーディネーションはスコットランド国際開発庁(SDI)が担当します。全体の仕組みを下図に示します。SUBSEA UKは会員数 約300で海洋の上流から下流までトータルにカバーしています。これに対して日本側の企業約600社のうち海洋関連に関心のある企業が関連します。

 

 SJ-PJT(スコットランド-日本 事業連携プロジェクト)
(具体的活動と成果)                              
プラットフォームでは数回の講演会や情報交換会を行っています。ここには多くの企業が参加しましたが必ずしも具体的な成果には結びついていませんでした。
そこで、具体的にスコットランドと日本の企業間の事業連携を促進するプロジェクト(SJ事業連携PJT)を立ち上げました。(日本財団殿の支援)

①先ず日本のプラットフォーム4団体に所属する企業600社の内、海洋に全く関係の無い企業を除く約400社にアンケートを送りサブシー分野に進出の可能性を調査しました。②次に積極的に関心を示した企業約50社の内、約40社にヒヤリングや詳細アンケートを行い、具体的な要望事項を確認しました。
③この結果を英訳してスコットランドに送りました。この内容はスコットランドの関連企業に配布されました。
④スコットランドからは日本企業との連携に興味を示した企業20社と具体的な技術内容が送られてきました。これをもとに連携の可能性のある企業のリストが作成されました。
⑤2017年2月1日~3日にSubsea UK 主催の Subsea Expo 2017 がスコットランドのAberdeen市で開催されました。ここにプラットフォーム主体で展示・講演を行ないました。 また、前記リストに基づき一対一の面談の場が設けられ、具体的な連携の打合せが行なわれました。日本側は企業5社、自治体等の3団体で、スコットランド側は企業12社、団体が2つでした。
⑤一対一の面談の効果はまだ見えていませんが、現在既に8件の企業提携の案件が進行中です。内訳は、制御機器メーカー、塗料会社、電線メーカー、電気機器メーカー、計 測器メーカー等です。面談により、更に増加が見込まれています。

今後、強固な事業連携を確立し、世界を目指す産業に育つことが期待されます。
引続きフォローの活動を行っています。関心のある企業は下記研究部会までメールでご連絡下さい。

海洋石油・天然ガス産業のイメージ図
 

一般社団法人 次世代センサ協議会 海洋計測センサ技術研究会

E-mail: kaiyo[-a-]jisedaisensor.org    [-a-] = @